松尾メソッド
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窓サッシの選択の仕方!

みなさん、こんにちは!

突然ですが、住まいを建ててから不満に思うワースト3は何かご存知ですか。

 

1位 暑い

2位 寒い

3位 結露

 

です!!

 

実は私も30年前に、マイホームを自分で設計して建てたのですが、同じワースト3を感じました。

大学卒業後、設計事務所に10年間勤務していた私は、

自宅の設計では自分好みのデザインに突っ走り自己満足の住まいを完成させたのです。(;´д`)トホホ

 

夏暑く、冬寒いと家族からの不評が…。(家族に懺悔m(__)m)

その原因とは、

 

断熱性能の不足と気密性能の不足

 

「家は、夏を旨とせよ。」

私が設計事務所時代に教わった住まいのルール。

夏は通風が重要で、風の通り道を考えて窓の配置や空間を設計する、と教わりました。

でも、現在は地球温暖化が確実に進み、夜でも涼しくならない湿気の多い夏の外気を、室内に入れることは難しくなりました。

 

夏の住まいは、通風によって快適さを求めるのでは無く、

日中はできるだけ日射を遮り、外の不快な空気を室内に入れずに、省エネのエアコンで室内を快適に保つ。

冬の住まいは、日中はできるだけ日射を取り入れ温かさを室内に取り込み、夜は省エネのエアコンで床から暖める。

もちろん新鮮な空気を24時間給排気しながらです。

 

今の住まいは、太陽と上手に付き合っていく暮らし方が重要です。

「太陽に素直な設計」で建てた住まいで快適に暮らす事が、これからの時代に合うのではないでしょうか。

 

快適な住まいの窓の役割

素敵な景色を楽しむ開放的な窓、太陽の気持ち良い日差しをたっぷり取り込む窓、

窓には、住まいに欠かせないきわめて重要な役割があります。

しかし、この重要な窓が住まいの快適さを脅かす存在でもある事を皆さんご存知でしょうか。

 

窓は、住まいの中でも熱損失(暑さ、寒さの出入り)の最も多い箇所です。

 

 

窓の熱損失は48%と、外壁の19%、換気の17%と比較しても圧倒的に大きいのです。

つまり、快適な住まいを実現するために最も優先すべき手段は、窓の高性能化です。

断熱性能の高い高性能なサッシを使用する

 

窓に必要な性能は、健康で快適な温湿度条件で結露しない表面温度を保つことです。

つまり、外部が0℃、室温20℃、湿度50%の時に下枠部が結露しないサッシを選択する事が必須です。

 

 

サッシの断熱性能はUw値で表されますが、A社のサッシは数値が1.49、B社のサッシは数値が1.76。

数値が近い両者は、同じような断熱性能と判断される場合がありますが、快適性も同じように実現できるでしょうか。

 

サッシは、ガラスと枠で構成されていますが、それぞれの部位に目をやると、

A社の枠だけの熱貫流率は1.37。ガラスだけの熱貫流率は1.16。

B社の枠だけの熱貫流率は3.30。Aの枠の3倍近い値です。

 

実は、A社のサッシは樹脂サッシ

B社のサッシはアルミ樹脂複合サッシです。

【樹脂サッシの断面構成】

 

 

A社のガラス部分と枠部分の熱貫流率が近い樹脂サッシは、結露を起こしませんが、

B社の熱貫流率3.30の枠は、結露を起こします。

 

【アルミ樹脂複合サッシの断面構成】

 

 

真冬のサッシの下枠が最も温度が低く、枠の断熱性能の差が結露の有無として現れます。

室内で最も表面温度の低い窓の下枠から結露が発生(表面結露)し、

その結露水により下枠は水浸しになり、これを放置するとゴム部分にカビが生えてきます。

 

表面結露はカビやダニの発生原因になります。

カビやダニは建物を汚したり、身体がかゆくなったりと不快なものです。

さらにカビの胞子やダニの死骸やフンが、ぜんそくやアレルギーの一因ともいわれ、家族の健康を大きく左右してしまいます。

 

 

窓の選択は、快適性だけでなく家族の健康に直結します。

サッシ全体の性能数値だけを比較するのではなく、

構成部材ごとの性能値を確認して、サッシの本当の性能を知ることが大切です。

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

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