松尾メソッド
松尾メソッド

費用対効果を
最大限にする
エコ住宅づくり

松尾メソッドとは

高気密・高断熱のエコハウスというと、断熱材をぎっしりと詰め、分厚い窓やドアを使い、高性能で省エネな冷暖房システムを使うイメージでしょうか。もちろんそれらはある程度住まいを快適にしてくれます。しかし大切なのは、それらのパーツをどう組み合わせるか、限られた予算の中でどう優先順位を付けるのか、また家が建つ立地条件をどう生かせるのか、ということです。
その重要性にいち早く気づき、実証された数値をもとに誰よりも緻密にシミュレーションし、数々の実績を積んできたのが、兵庫県明石市にある松尾設計室の松尾和也氏です。松尾和也先生のもとには年間数百人の住宅従事者が教えを請うために集まり、まさに日本のエコハウスを牽引している設計者です。
当社も松尾先生より直接ご指導を受け、松尾メソッドをプランニングに取り入れています。松尾メソッドが信頼できる一番の理由は、”お施主様のためになること” という大前提があるからです。
お施主様のために、費用対効果を考えること、明確な根拠に基づいてプランニングすること、何十年も暮らしていくためのトータルコストを考えること。それを徹底しているのが、松尾メソッドです。

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数値的根拠にもとづいて
設計する

大切なのは全体のバランス

大切なのは全体のバランス

断熱材にこだわったのに住んでみると寒い家、というのがあります。それは、次の図の男性が「ダウンコートの羽毛の種類にこだわったのに暖かくない!」と言っているようなものです。
家を暖かくする=断熱材、というイメージで家づくりをしてしまうと、そのような落とし穴にはまります。
松尾メソッドでは、”イメージ”でお施主様の大切な建築費をムダにはしません。常に全体のバランスとコストパフォーマンスを軸に、プランニングを進めます。

大切なのは全体のバランス

断熱性能を上げるなら、
「断熱材」ではなく「窓」から

断熱性能を上げるなら、「断熱材」ではなく「窓」から

冬に家の中の暖かさが外に逃げていったり、夏に屋外の熱気が家の中に入ってきてしまう一番の原因は「窓」です。冬の熱流出は、壁が15%なのに対し窓が58%、夏の熱流入は壁7%に対し窓が73%をも占めます。まずは一番熱が逃げる部分から対策する。その上で予算に余裕があれば付加断熱を検討します。

断熱性能を上げるなら、「断熱材」ではなく「窓」から

エアコンは他の暖房器具よりも
光熱費が安い

エアコンは他の暖房器具よりも光熱費が安い

2014年1月の平均的単価を採用。エアコン実行COP=3~4、電気=28円/kWh、都市ガス=170円/㎥(1㎥=12.8kW)として計算。電気料金は関西電力、月間延べ利用料300kWhまでとして試算(資料:松尾和也)

次の表は、暖房能力1kWh当たりの比較です。比較してみると、エアコンがいかに安いかが分かります。ではなぜエアコンの暖房費は高いイメージがあるのかと言うと、ひとえに日本の住宅の断熱や気密の性能が低いからです。温められた空気が壁を抜けていき、ひたすらにパワフル運転を続けても効きが悪いと言われます。
住宅の断熱性能を上げ、効率良く稼働させることができれば、実はエアコンが最も高コスパな暖房器具なのです。

エアコンは他の暖房器具よりも光熱費が安い

2014年1月の平均的単価を採用。エアコン実行COP=3~4、電気=28円/kWh、都市ガス=170円/㎥(1㎥=12.8kW)として計算。電気料金は関西電力、月間延べ利用料300kWhまでとして試算(資料:松尾和也)

同じ室温20℃でも、
住宅の断熱性能で体感温度は異なる

同じ室温20℃でも、住宅の断熱性能で体感温度は異なる

人間の体感温度は「室温」だけでなく「室温」と「周囲の平均表面温度」を足して2で割った温度となります。これを加味しないと、暖房温度は十分高いのに寒い、となったり、頭がぼ~っとして足元が冷たい、という状態になってしまいます。
松尾メソッドでは設計した住宅の室温シミュレーションを行います。当然その際には壁面や床面の表面温度も算出し、室温ではなく住む人の「体感温度」を快適にできるように設計しています。

同じ室温20℃でも、住宅の断熱性能で体感温度は異なる

上記のようなことを考えて組み立てる松尾式の省エネ住宅は、科学的なアプローチで省エネ+快適性を実現しています。単に基準や設備、ましてやイメージに頼るものではありません。地味であってもよりコストパフォーマンスが高いものを地道に確実に積み上げることで、そこに暮らす方が本当に快適と思える家づくりをしています。

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重視すべきは断熱等級
ではなく冷暖房負荷

重視すべきは断熱等級ではなく冷暖房負荷

断熱等性能等級(以下、断熱等級)とは、国が定めている住宅の断熱性能のランクです。2023年現在、等級は1~7まで区分されていて、国は2025年までに等級4を義務化しようとしています。
ただしそれは”最低限”の水準であり、イコール最適な水準ではありません。渡辺建設では、岐阜羽島エリアで快適な家を実現するために、断熱性能を、等級6(HEAT20のG2=UA値0.46以下)の基準に設定します。

重視すべきは断熱等級ではなく冷暖房負荷

高断熱住宅は熱を逃がしにくいので冷暖房の使用量を削減できます。そのため、断熱等級が高い家=エコハウス、という認識が広がっていますが、松尾メソッドではエコハウスを断熱等級では計りません。

断熱等級のランク分けにはUA値という値を基準にしています。UA値とは、窓や壁といった建材それぞれの断熱性能を積算し、それを住宅の表面積で割った値です。つまり、住宅の熱の通しにくさ、通しやすさ、を表す等級です。

松尾メソッドの軸は「お施主様のためになること」。そのために重要なのは、家のUA値ではなく「いくら冷暖房費を削減できるのか」ということです。そしてその冷暖房の削減には、住宅の断熱性能と同様に重要な要素があります。太陽のエネルギーです。

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太陽に素直な設計

太陽に素直な設計

日射の多い・少ないは、
断熱性能より室温に影響する

太陽に素直な設計とは、冬の日射取得を最大にし、夏の日射をさえぎる松尾メソッドの設計手法です。どれぐらい日射を取り入れるか、さえぎるか、は断熱等級にはほとんど換算されませんが、冷暖房費には大きく影響します。
そしてそれはもちろん「南の窓を大きくすればOK」という安易な対策ではなく、季節ごとに太陽の高度の計算し、方位によって窓の種類を変えるなど、数字的根拠にもとづいて緻密に設計していくのが松尾メソッドです。

陽が当たる場所を探す

隣家の日陰シミュレーションをして
配置計画をする

隣家の日陰シミュレーションをして配置計画をする

敷地内に建物をどう配置するかを考えるとき、玄関の位置や駐車スペースを考えて建物の形状を検討するのが一般的です。
松尾メソッドでは、まず最初に隣家の日陰の影響を確認します。太陽は365日日出から日没まで位置を変えるので、”何となく”ではなく正確に見極めが必要です。この日影曲線を下敷きに、プランニングを開始します。

隣家の日陰シミュレーションをして配置計画をする

タテにもヨコにも
太陽の取り入れ方を考える

タテにもヨコにも太陽の取り入れ方を考える

間取りを検討するときは、家事動線やライフスタイルといったお施主様のご要望に加え、「どれぐら日射がとれるか」という要素をプラスしてバランスをとります。
「省エネ性が最優先!」とは言いませんが、少しの間取りの違いで毎月の光熱費の支払いが大きく変わるのであれば、より日射をとれるプランも選択肢の一つとしてご提案します。

タテにもヨコにも太陽の取り入れ方を考える

熱が逃げない形・日射取得しやすい形

熱が逃げない形・日射取得しやすい形

人間は寒い時に首をすぼめて体を丸めます。少しでも表面積を小さくして体温を奪われるのを防ぐためです。住宅も同じで、同じ広さで同じ断熱をした住まいでも、表面積が小さいほど熱損失が少なくなります。
一方日射取得のことを考えると、東西を長めの平面にしたほうが南面に窓を撮りやすく、日射取得が有利になります。
いずれにしても、凸凹の多い家よりも整理された形のほうが省エネな住まいになります。

熱が逃げない形・日射取得しやすい形

夏の日射を遮蔽する

「クーラーが苦手」は
エアコンのせいではない

「クーラーが苦手」はエアコンのせいではない

クーラーで体調を崩すという方は少なくありません。その原因は実は住宅の断熱性の低さです。窓や壁から伝わる熱気を感じながらクーラーの冷気を浴びると脳は混乱し自立神経が乱れます。さらに断熱性が低く冷やした冷気を保てない家では、クーラーが風を吹き出し続けるので肌の表面だけが冷え続けてとても不快になります。

「クーラーが苦手」はエアコンのせいではない
夏の日射を遮蔽する

省エネな住まいにするためには、日射(熱気)をいかに屋内に入れないかが重要です。具体的には、庇、シェード、外付けブラインド、袖壁などで対策します。ポイントはいかに家の外側で遮蔽するか。カーテンなど家の中で日射を遮るよりも屋外で遮るほうが効果的です。
窓からの日射を適切に遮り、断熱性能が優れている住まいなら、クーラーは最小限の稼働で室内を涼しくしてくれます。

夏の日射を遮蔽する

松尾メソッドの
省エネ住宅は、
どれぐらいお得なの?

永く住むのであれば、省エネ住宅のほうが
お得

断熱性能の低い家は、建築費が安く一見お得なように見えますが、30年間の冷暖房費を積み重ねていくと実は省エネ住宅のほうがトータルコストを抑えられます。
当社が建築している松尾メソッドの住まいは断熱等級6、HEAT20のG2レベル以上です。当社が使用している専用のシミュレーションソフトで冷暖房負荷を計算してみると、等級6の住まいでは従来の住まいに比べて暖房負荷を50%削減できる計算になります。日射取得や日射遮蔽を加味すればさらに差は広がるでしょう。

永く住むのであれば、省エネ住宅のほうがお得

入居後すぐに差が出る、月々の支払い額

等級6の家のほうが従来の家よりもトータルコストがお得なると言っても、家を建てる今、予算に限りがあるので省エネ性能にそこまでお金を掛けられない、と思うかもしれません。しかし実際に「お得」になるのは数十年後ではなく入居直後からなのです。
仮に従来の家と当社の等級6の住まいで350万円の差があったとします。その場合、月々のローンの支払い額は9,000円程度差がでます。しかし、冷暖房費の差がそれを上回るのです。

永く住むのであれば、省エネ住宅のほうがお得

居住費以外でコストに差が出る

「室内の温度ムラがない高気密高断熱の空間」というページでも紹介しているとおり、高気密高断熱住宅の住まい家の中の温度差が小さく体への負担が少ないことから、疾病が改善するという統計データが出ています。住宅の断熱性と健康との関係について長年研究を続けている近畿大学建築学部の学部長・岩前篤教授は、疾病改善の理由を、下記のように説明されています。

  • ヒートショックを予防

    ヒートショックを予防

    急激な温度変化は心筋梗塞など深刻な病気の原因に。高断熱の家なら温度差が小さく、それらのリスクを軽減します。

  • 運動不足を解消

    運動不足を解消

    家が暖かいほど活動が活発になるという調査があります。健康と深く係わる運動量が日常生活の中で増える傾向に。

  • 着衣量を軽減

    着衣量を軽減

    着衣量が減ると衣類からの刺激が少なくなり、アトピーなどの肌トラブルが改善されるという調査結果が出ています。

  • 肺の免疫機能を維持

    肺の免疫機能を維持

    厚着や布団で体を温めても、冷気を吸い込み肺が冷えると免疫機能が低下。暖かい家は冬でも肺への負担を軽減。

  • 有害なカビを抑制

    有害なカビを抑制

    家の中の温度差を無くし、かつ適切な換気システムを使った住宅は結露しにくく、有害なカビを発生させません。

このような疾病が軽減されることにより、治療費や保険料を抑えることができます。

さらに、日本建築学会環境系論文集第81巻に掲載されている、冬季の住宅内温熱環境が要介護状態に及ぼす影響の実態調査では、「脱衣室の温度が2度高くなると介護期間が4年短くなる」という調査結果が発表されています。

日本では平均寿命と健康寿命の差が10年以上あり、これはつまり、平均的な要介護期間が10年以上あるということです。要介護期間10年のうち4年間が短縮できるとしたら、いくらの価値になるでしょうか。

渡辺建設では建築費だけではなく、生活していく上でのランニングコストや、健康というプライスレスな価値にも目を向け、総合的に「お施主様のためになる」家づくりをしています。

高気密高断熱の家についての
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