寒くない吹抜けってあるの?
みなさん、こんにちは!
「吹抜けって寒いからいらない!」
「見た目はかっこ良いけど、冬は最悪!」
なんて言葉を聞かれたことはありますか?
私はこれまで何度も耳にしてきました。
その原因は、これ!!
断熱性能の不足と気密性の不足
住まいの断熱性能と気密性の重要性は、一番分かりやすい場面で実感させてくれます。
その場面が「吹抜け」です。
解放感と家族の一体感が感じられる吹抜けは、いつも人気があります。
しかし、文頭で紹介した理由によって避けられることがよくありました。
それでも吹抜けが好きで実際に吹抜けを手に入れた方は、
冬の間、室内の空気の移動が最小限になるように建具やカーテンなどで空間を仕切ったり、
1階と2階のエアコンを同時に強運転したり、床暖房を設置したりと、
努力をしながら、冬以外の季節を楽しんでこられたはずです。
吹抜けの好きな方のために、とてもシンプルな解決方法があります。
それは、必要十分な断熱性能と気密性を確保する事です。
簡単すぎて申し訳ありません。
でも本当の事なのです。
計算上の断熱性能が良くても寒いと感じる場合とは?
先日、あるセミナーでご一緒した工務店仲間から相談を受けました。
6地域でUa値0.7の住まいを新築されたそうです。性能は決して悪くはありませんし、一般的な仕様です。
でも、お客様から、「寒い、隙間風というか冷気が入ってくる気がする。」と言われたそうです。
気密測定をしていないとの事なので、気密不足が問題かも知れません。
他にも原因らしい事がありました。
その住まいは、床断熱だそうです。
床下に入った冷気が壁に回ってしまうととても寒くなります。
(出展:Q1.0住宅 設計・施工マニュアル 2020)
「高性能な断熱材をものすごく厚く使用しています」という説明をされるそうですが、
問題は、その高性能な材料が適正に機能するように施工していますか?
材料の良さだけで快適な住まいはできません。
適正な施工をしていないと、計算上の断熱性能と実際の断熱性能が変わってしまいます。
住まいづくりをお考えの方にとって、ここが工務店に対して一番確認し難い点だと思います。
ここは思い切って「断熱材が良ければ快適な家ができますか。」と尋ねてみてください。
とても簡単な質問ですが、
答えるにはものすごく難しい質問なのです。
よくぞ聞いてくれましたとばかりに、断熱材の自慢話を始めたら。。。(笑)
最後までお読み頂きありがとうございました。
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