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断熱性能の違いは、住まいのコストが異なるだけ?

みなさん、こんにちは!

今回も、住まいの断熱性能の続きをお話しします。

断熱性能の違いは、住まいのコストが異なるだけ?

前回、住まいの断熱性能の基準をどこに設定するかがとても大切だとお伝えしました。

 

マイホームを持ちたいとお考えの方が、色々な事情でご自身のマイホームの断熱性能を、28年基準に設定する、HEAT20 G1に設定する、HEAT20 G2に設定する、それぞれ考えておられると思います。

 

初めてマイホームを手に入れたいと考える時、下のような2種類の考え方に分けられるかもしれません。

①控えめな断熱性能のマイホームを安く建てて、浮いた分で部屋数を増やしたり部屋数分のエアコンと冷暖房費に回そう。

②必要な断熱性能のマイホームを必要な広さで建てて、冷暖房1台ずつのエアコンと最小限の冷暖房費に押さえよう。

 

 

2種類の考え方しかないなんて極端かもしれません。

でも、みなさんに分かりやすくお伝えするためにあえて2種類としました。

 

 

①は、断熱性能が控えめな分マイホームの工事費は比較的リーズナブルになります。しかし、住み始めてからエアコンの維持費(取替えのエアコン本体代や冷暖房費)は増えます。

 

工事費は、多くの方が住宅ローンを利用して支払いをしますが、維持費は、みなさんの毎月のお給料から支払いをします。

 

住宅ローンの100万円は、月々2,640円(金利0.6% 35年返済の場合)の支払いに当たりますが、エアコンの維持費の2万円は毎月のお給料から2万円を支払います。

 

①のトータルコストと②のトータルコストが同じと仮定した場合、

どちらを選ぶと総合的に得でしょうか?

(※前回のブログにも書きましたが、実際は30年以上暮らす住まいでは②のトータルコストが①のトータルコストより安くなります。)

 

 

トータルコストが同じ場合でも答えは②です。

 

 

理由をご説明します。

 

①の場合、

 

1.不十分な断熱性能の住まいは、室内に温度差が生じ、家族に「ヒートショック」や「熱中症」などの健康被害を発生させるリスクが増加します。

 

2.不十分な断熱性能の住まいでは、壁の内部に結露が発生します。その結露が原因で、

Ⅰ.壁の中の結露水が、構造材の柱や梁や筋交い等に蒸れ腐れを起こし、住まいの地震耐力を大幅に劣化させます。

 

Ⅱ.結露によって生じたカビにより、ダニが発生します。ダニが動き回ることによってカビの胞子を撒き散らし、ダニによって胞子を撒き散らされるカビと、カビの栄養で育つダニの両方の増殖により、家族の中で気管支炎やアレルギーやぜんそくなど、健康被害が増大します。

 

 

②の住まいは家中に温度ムラが少ないことで、一年中快適な暮らしを送りながら、健康被害の発生リスクを最小限にし、医療費も格段に少なくなります。

コストの面だけでなく、快適な暮らしや家族の健康を第一に考えて、お金の掛け方を検討することが将来にわたって家族の幸せにつながる事だと考えます。

 

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました。

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